ねこノあしあと

ニャタが思ったこと、考えたことの書留処。

うつろう心の花に水をやろう

f:id:futamatanocat:20200703173233p:plain

平井堅 


平井 堅 『even if』MUSIC VIDEO

君の心に 僕の雫は落ちないけど
このバーボンとカシスソーダがなくなるまでは
君は 君は 僕のものだよね

平井堅 - 『even if』より 抜粋

 

 

超久しぶりに聞いたけど……この曲は好きだなー、母も好きだった。一時期よく聞いていた。 

ということで、これは何かの調査結果とかじゃなく、本当にふと思い立って書きなぐった駄文なので、超ヒマなときに読んでほしい。前回と相変わらず超私信。つまり、むるちゃん、わふちゃん、モカちゃん宛て。 

 

 

アイドルとファンの距離


人との出会いってのは、若いうちはめまぐるしくて、その出会いにおける喜びも、いつの間にかに疎遠になってしまう寂しさも、そのせわしさの中で思いを馳せることは少ない。

 

でも、社会人になってくると、出会いの喜びも、疎遠になる寂しさも、若いころよりもずっと良く心に残るものです。特にプライベートにおいては。

 

私は今、mysta審査が終わってしまった後を思って、とても寂しく思っている。

君たちが、この3次審査を通る通らないに関わらず、約2ヶ月に及んだ関係は変わってしまう。たった2か月だったけど、何だか濃い時間だったなー。


考えてみれば、アイドルとファンの関係というのは、ひどく捻れた関係だなと思う。

 

アイドル活動の初期、両者の距離はとても近いはずだ。

ファンも少なく、アイドルとファンは互いを認識し、声をかけあい、アイドルは自身の夢に向かって、自らが披露するその容姿や歌などの技能を高めていく……

 

今、君たちと私は互いが認識できる、ごく普通の人間関係の延長線上にいて、ある意味での黄金期であり、もっとも楽しい蜜月の時代であるだろう。(蜜月って言い方がちょっとエッチで良いなうん)(そういうとこだぞ、キラキラ)


ちょっと変わった出会いの友人?に近しいとすら私は勝手に思っている。

うむ。推し3人に認知されてるんだから、私は本当に幸運なファンですなー。

 

しかし、3次を審査員賞以外で突破したなら、そこには今までに数倍するファンないし、強烈なVIPファンがいるわけで、君たちはそのファン達との新しい関係を築き上げることになるだろう。

 

アイドルとファンが捻れた関係だというのは、ファンという存在で成り立つアイドルが、実はそのファンたちから人間関係として遠く離れて、初めてアイドル(偶像)として成り立つという性質をもっている為だ。

 

前回の記事を書いた後、10分くらいしか覗けなかったが、かりん☆様の配信を見た。

ファン一人一人をとても大事にしていて、あのファンの規模でその黄金期の関係を疑似的にでも維持しているのは、やっぱ、かりん☆様!心遣いヤバいと思ったけれど……

 

結局、そのやり方で維持できるファンは、どんなに身を削ったって200~300人くらいまでだ。それ以上は人間のキャパを越えるだろうし、数百人の時点で、アイドルとの距離が近い、蜜月な関係の幻想を、ファン一人一人に完全に見せることなど出来はしない。

 

だからきっと、全国レベルで"成功してしまった"、ファンを大事にするアイドルたちは、これまでの距離が近いファンとの蜜月関係をあきらめる。

 

ファンと距離を取り、”自らが披露するその容姿や歌などの技能”をさらに磨いて特化させていくんだろう。

 

「夢を追いかける私こそが、今は遠く離れて顔も見えなくなったファンと共有した唯一の絆であり、そこにこそ、人間であったファンとの交流があると信じる」だろうから。

 

でも、そうして容姿や技能に特化して、まさにその化身となることこそが、ファンからさらに人間的に遠くなり、そしてまたアイドル(偶像)として完成していってしまう・・・・・・

 

ファンはファンで(と言ってもこの場合は古参がつくけど)、アイドルとの人間関係の触れあいを出発点にしながら、アイドルの成功を望むがゆえに、アイドルとの人間関係を遠ざけ、それをファン内部へ組織することで応援する・・・・・・

 

そういう互いへの想いが強まるほど、逆に両者が離れていく、アンビバレントな関係性がアイドルとファンにはあるんだろうなーと勝手に妄想するわけです。

 

……いや、別に君たちはいちごちゃん(声優)になりたいだけで、アイドルになりたいわけではなさそうなのは知ってるし、さらに言えば、そんな全国のアイドルになれる可能性が高いと思って言ってるわけでもない。

 

単にアイドルという存在はそういうものだろうな、ファンとの人間関係は疎遠になっていくのが普通だろうな、という考えを素人が憶測でモノを申しているわけです。(申すな)

 

まぁAKBとか最近のアイドルは、その距離感をまた疑似的に縮めることで売れてるんだろうけど、ほら、私の頭の中のアイドル像は昭和だからさ……

 

 

色見えで うつろふものは 世の中の 人の心の 花にぞありける(色に現れずにあせてしまうものは人の心という花)

 

そういうわけで、全国アイドルに比べればものすごーーーくささやかなんだろうけど、3次審査を受かったらある程度のファンがついて、これまでみたいにお話するのが難しくなるのかもしれないなーと思ったわけです。

『私にそんないっぱいファンが付くと思う?!』とむるちゃんは言ってましたが……いや、それはそれで審査が通らなくね???

 

そして、3次審査をもし落ちたとしても、君たちのmysta上での活動が当然なくなるので、大枠で言えば、声優アイドル(卵)とファンの関係で結びついたこの関係は崩れ、mystaという4人に共通する話題も減り、冒頭に書いたように、いつの間にかに疎遠になって消えてしまう未来もあるんだろうなーと思って、少し寂しかったわけです。

 

どんなに楽しいゲームだってアニメだって、それが終了すれば次第に心は離れていく。その熱狂がウソだったかのように。1000年以上前から、人はうつろいやすい心を飼って、その気まぐれな猫っぷりに悩まされてきたものです……

 

いやそりゃ君たちはいいよ?mystaがなくても、同年代でオタトークもできるだろうしさー。ニャタさんだけ男だし、年上だしさー、オタ活なんかしてないしさー、君たちの中へお友達のようになかなか入っていけないじゃん?悲しいのう……と、そう言ってる時点で私は悟る。

 

君たちがアイドルとして成功しようがしまいが、あんまり気にしてないことを……つまり、私は正確には正しくファンしてるわけじゃないことを。

 

人間関係ってのは、何もせずに維持できるほど強固なものじゃなく、いつだって水をやったり肥料をやったりして、育てる努力が必要なものです。

 

そういうわけで、mysta審査終了という変化の風が吹いてきたので、その風で自分の心がうつろわぬよう、せっかく出会って生まれた芽が枯れぬよう、まずは君たちの好きなアニメやゲームを勉強しようかなーと思ったという話です。まほやくはまだ入れただけだから、まずはそこからか……

 

ということで、どうぞ3次審査以降も、この年上のお兄さんと仲良くしてほしいぞ!!以上!!

 

追伸:7/12って最終日だっけ?私なんとその日夜勤なんです……最終日ラストスパートでギフト投げれんかもしれん……夜勤だと携帯もって大丈夫だし、人も少ないから、最近はチラチラ君たちをのぞきに行ったりするけど……状況による。ごめんね泣……